創造的生活

"天才の創造性は起源を隠蔽する"ことから見る人間の可能性について

モーツァルト効果の逸話は、有名ですね。

ピアノを弾いたら、ワンちゃんが、ショパンとかだとワンワン吠えるのに、モーツァルトを弾いたら大人しく気持ち良さそうに聴いてたとか、小麦や植物が育つ間にモーツァルトをずっとかけていたら通年よりも豊作だったとか。

音楽には人の心をパッと変える力があって、私も気分を変えたい時には、即効性のある音楽を聴きます。その上、仕事もはかどるし。

私はモーツァルトのピアノ協奏曲10番の第3楽章が大好きで、それである驚くべき事実を知った。

この楽曲を初めて聴いた時、「なんて軽やかな生命なんだろう」って感動した。お茶目で愉快でエレガントで可愛らしい… 生きてることが嬉しくてしょうがない、って感じ。だから、こっちまでパッと軽くなれる。

それで、ある時、ふと、モーツァルトさんてどんな方だったのだろ?と思って、ちょっと調べてみたら、この曲を作った時、彼は人生で一番つらい時期だったと分かった。

人生で最もつらく苦しい時期で、こんな軽やかな生命を楽曲できるのはなんでだろう?どこから来ているのだろう?と思うわけです。

実は、さまざまな天才たちによる、歴史上の作品についても、このような創造の秘密の謎がある。

例えば、夏目漱石。

彼は、政府留学生としてのロンドン留学中、あらゆる西洋文学の表現や言葉の研究に気が狂ったかのように没頭し、酷い神経症に陥る。政府は”夏目発狂”の噂を聞いて、”夏目を保護せよ”と帰国させたほどだった。

しかし、帰国してから彼は、『吾輩は猫である』『坊ちゃん』などユーモア溢れる日本史に残る名作を次々と生み出している。

この事に対して、漱石は、「留学中、私は酷い神経症にかかったと言われたが、その後の作品が生み出せたのは、この時期あったからだ。』との趣旨を述べている。

この創造性の秘密とは、何なのだろう、、、。

天才たちによるこのような起源不思議例は多数あります。

世界中にファンを作り愛され続けてきた小説『赤毛のアン』は、孤児という運命でありながら天真爛漫でみんなの心を変えていく愛され少女・アンを生き生きと描いた作品です。作者モンゴメリは、どのような人で、どのような青春を送ってきたのか?

彼女の死後公開された日記によると、等身大の彼女はとにかく暗い…暗い…いわゆる”こじらせ女性”だったらしい。実際の人生も、好きな人とは一緒になれず、旦那さんは長年の鬱病、つらい面が多かったようです。

しかし、それでも、小説のアンは永遠に希望に満ちあふれている。なぜこのような状態でアンは誕生したのか? ここにも創作の不思議が。

このようなことを考えてた時に、示唆をえたのが、茂木健一郎氏の『天才論―ダ・ヴィンチに学ぶ「総合力」の秘訣』という本。

ダ・ヴィンチの作品に隠されたメッセージ、その謎を通して「天才の創造性は起源を隠蔽する」と論じられている。

凡人の作品は、こういう起源があるから、こうなった。と分かりやすい。しかし、天才の創造性は、”そんな発想はどこからでてくるのだろう?”という謎があるのだと。

それは、生命の不思議と同じだ。

植物は種子から想像もつかない花になる。人間は、お父さんの精子とお母さんの卵子が交わった状態から、今のあなたや私がある。現象として、これほど訳が分からない変化はない(笑)。

ダ・ヴィンチの作品の謎のメッセージについては、本を読んで頂くとして、彼の天才性の開花は、彼が婚外子であったことも影響している。当時の社会で婚外子といえば、まともな暮らしや教育は受けられない育ちだ。脳科学者の茂木氏は、「通常の学校教育を受けていたら、レオナルドの才能は開花しなかっただろう」と述べている。

このような事から、私の考察は。

どうやら、ある人たちの中には… 自身が逆境にあるほど才能が開花されてしまう人たち、そういう類の天才がいるらしい。

そして、さらなる疑問としては、”それは天才だからか?”

あなたはどう思いますか?

天才は後世に残る作品を残したからシェアされますが、我々凡人ひとり一人にも、人生の中でそういう驚異はある。内面的に成長し続けて変化率が高い人ほど、「あの苦しい時期があったからこそ、今の自分があるなぁ」と思っている。

著しくマイナスの状態からプラスへの飛躍は、天才だけの特権ではなくて、人間誰もに与えられた才能である。天才のようなアウトプットはできなくても、それぞれ自分の人生の課題の中で、他人には起源が分からないくらいの驚異の転換をなしとげる可能性はある。

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